上北地区の文学碑・第2回「光と風のプロムナード野外文芸館」優秀作品

上北地区の文学碑・
第2回「光と風のプロムナード野外文芸館」優秀作品
 
 
平成11年建立 十和田市官庁街通り
○短歌
・奥入瀬は雪解け水をたたへつつ
ビバルディの「春」うたひつつゆく
増田 邦夫(岩手県大船渡市)

・いきいきと植田に辷る水すまし
きらめく水にわが目も遊ぶ
戸舘 康三(青森県三沢市)

・堤なきダムとなるべし水楢の
苗木植えんと尾根登りゆく
青柳 寿一(和歌山県那賀郡粉河町)


○俳句
・終戦の日の閑かさに田水沸く
伊藤 杜夫(宮城県仙台市)

・水涸れて吊り橋高くなりにけり
保泉 一生(埼玉県東松山市)

・父さんと泳いだ海を忘れない
大西 優(青森県三沢市)


○川柳
・母の掌をこぼれて水は河になる
村上 正一(福島県相馬郡新地町)

・一滴の水が海まで来てしまう
和田 彰夫(福岡県筑紫野市)

・追伸に水の流れる音はする
渡辺 裕子(北海道斜里郡清里町)


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